「最近、うちの子寝不足じゃないかな…」と不安なママ・パパは要チェックです。
そんな悩みを解消する為、睡眠時間の「学力」や「身体」への影響や理想の睡眠時間について解説します。
この記事では、厚生労働省のデータや愛媛大学医学部附属病院睡眠病院センターのデータを基にしています。
Contents
小学生の理想の睡眠時間
小学生は8~10時間のまとまった睡眠が必要と発表されています。
・例
朝6時に起きるのであれば夜の8時には寝かせるのが良いでしょう。
【学力】への影響
睡眠不足は、小学生の学力に影響を与えますか?
睡眠不足は小学生の本業である勉強への集中力を減らすとされています。
学校は、午前中から始まります。睡眠不足だと午前中の活動に支障がでます。
「脳」への影響は特に報告されていませんが、中学に上がり算数は数学へ発展します。基礎の算数が疎かであったり、集中力不足によって思考力が低下した事で学力が低下する可能性はありますね。
【身体】への影響
睡眠不足は、小学生の身体にどういう影響を与えますか?
睡眠時間が少ないと、成長ホルモンの分泌に影響が出て、低身長となるリスクが高まります。
睡眠不足のデメリット
睡眠不足が続くと、勉強だけでなく、スポーツに取り組む力の向上も低くなり、体力もつきにくくなります。
運動不足から、子供の頃から肥満気味になることもあります。子供の肥満は、糖尿病や高血圧症などの生活習慣病を発症する場合もあります。
また、睡眠不足が続くと、体内リズムが狂って、心身の健康を損なうことによるうつ病を発症することもあります。
十分な睡眠のメリット
十分な睡眠は、体の健やかな成長の糧にもなりますが、それだけではなく精神の健康にも関わります。
人間は、体内リズムが24時間で調節できるように備わっています。これは、太陽が上がると共に活動を始め、暗くなると眠るというリズムです。
この体内リズムが崩れると「内的脱同調」という体調不良が現れます。現代社会は、昼夜問わず電気が供給され、起きていることができますが、夜更かしをして朝起きるのがつらいという生活は、体にとってデメリットしかありません。
体も心も成長過程の小学生には、8〜10時間程度の睡眠をたっぷりとらせて、朝から元気に活動できるようにご両親が、生活リズムを作ってあげてください。
ママ・パパ必読!質の高い睡眠を取る方法
小学生が質の高い睡眠を十分に取るためにどんなことをしたらいいのでしょうか?
質の高い睡眠を取る為には、いくつかのコツがあります。
寝る環境を整えよう
まずは、清潔な寝具を用意してあげましょう。
夜は電気を消して暗くして眠らせます。朝は、カーテンを開けて日光を浴びさせると目が覚めます。
子供の不安を取り除こう
心配事や不安なことがあると、人間はしっかり眠れません。
是非、子どもが帰宅した後は、ママ・パパが話を聞いてあげる時間を設けましょう。その日の出来事を共有し、心配事や不安を軽くしてあげてください。
寝る2時間前は、テレビやスマホから離れよう
眠るギリギリまで、パソコン、テレビ、ゲーム、スマホなどを見るのは避けましょう。
眠る2時間前にこれら機器から出るブルーライトを浴びると太陽の紫外線を浴びている状態と似ていている状態となり、目が冴えて体が活動状態になり、眠ろうとしてもなかなか眠れなくなります。このような機器を寝室には持ち込ませない・親が管理するように徹底してください。
大人よりも子どもの方が、光への感受性が強いとされています。
親は平気でも、子どもにとっては睡眠への大きな悪影響となります。
\ワンポイント・アドバイス/
食事や入浴を済ませた後は、本を読んだり親子で話したりする時間にあてると、体が睡眠に導入されていきます。
昼寝はNG!頭と体をしっかり動かそう
人間の体内サイクルは、日中動いていることで、夜疲れを取るために眠くなります。
小学生になると、昼寝は夜の眠りの妨げになるので避けてください。
小学生は、日中は勉強とスポーツや遊びで、よく頭と体を動かすようにして、夜は心地よい疲れで眠れるようにスケジュールを親御さんが管理しましょう。
睡眠障害チェック
ウチの子が睡眠障害なんじゃないかと心配です。
睡眠障害がある場合、こんな特徴があらわれます。
・睡眠時無呼吸症候群(いびき・無呼吸など)
・寝ぼけによる行動(眠りながら歩く・叫ぶ・多量の汗)
・おねしょ※
※目安として、5歳を過ぎても週に2回以上のおねしょをするようであれば、睡眠障害の一種と考えます。
睡眠障害は何科?
睡眠障害の疑いがある場合、何科を受診すればいいでしょうか?
小学生の睡眠障害は小児科で相談ができます。
専門医のいる睡眠障害外来を設けている病院もあります。親御さんが、分かる限りの睡眠時の状態をメモ(期間や症状など)して持っていくと参考になります。
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