羽毛布団の選び方|羽毛の基礎知識編

布団

羽毛布団を買いたいけど、どう選べばいいのか分からない。何がどういいのか分からない。

そこで、今回は羽毛布団の選び方に悩む方向けに羽毛の基礎知識から羽毛布団の選び方までをまとめました。

羽毛布団を選ぶ時の基準とは?

羽毛布団は大きく分けて「ダウン(羽毛)」、「キルト(縫製)」、「側生地」の3つの要素からできています。羽毛布団はこの3つの要素のバランスが高水準でまとまっているものほど、良い羽毛布団であると言えます。

Point1.羽毛(ダウン)

よく、グースはダックよりも羽毛が大きいからグースダウンの方が暖かいと言われます。一般的に見れば確かにアヒル(ダック)よりもガチョウ(グース)の方が大きく、あながち間違いとは言えません。

ですが、最も高級であるアイダーと呼ばれる羽毛は、なんとアヒル、つまりダックの羽毛なのです。これではダックがグースよりも優れているとは、一概には言えないですよね?ではなぜ多くのふとん屋さんや寝具専門店でグースが優れていると言われているのでしょうか。

Check.グースが優れている理由

多くのふとん屋さんや、寝具専門店がグースを薦めるホントの理由、それには暖かさ以外の2つの理由が存在します。

まず一つ目はニオイ。ダックは雑食性で、何でも食べるのに対し、グースは草食性の傾向が強い水鳥です。植物類を主とした食料で育ったグースは、ダックに比べて羽毛特有の獣毛臭が薄くなります。もちろん完全になくなるわけではないのですが、あの独特のニオイが苦手と言う方には是非お試しいただきたいぐらいの差がございます。

二つ目の理由として、良い状態が長続きしやすいという点です。羽毛を拡大していくと小羽枝と呼ばれるフシがあります。グースはこの小羽枝が細く密生していて均等に配置されているのに対し、ダックは繊維が太く、先端に偏っています。そのため、子羽枝の自重でどんどん丸まってしまい、玉ダウン(劣化した羽毛)になりやすい構造です。玉ダウンになってしまうと、クリーニングなどをしても元のふっくらとした状態には戻りにくくなってしまい、良い状態とは言えなくなります。

ゴールドラベルの種類について

ゴールドラベルは日本羽毛製品協同組合(以下、日羽協)が発行するもので、組成混合率(ダウン・フェザー)、かさ高、羽毛の洗浄度合いなど日羽協が定める品質基準を満たした羽毛原料と優良な側生地が使われ、適正な縫製が行われている羽毛布団にのみ付けられます。

お客様に直接お見せすることができないからこそ、第三者の厳正な審査によって安心で、安全な証であるゴールドラベルをつけるようになったのです。

ゴールドラベルはその羽毛の持つダウンパワーに応じてランクが決まり、ニューゴールドラベル、エクセルゴールドラベル、ロイヤルゴールドラベル、プレミアムゴールドラベルの順に品質が高くなります。

ニューゴールドラベル

ニューゴールドラベルは、ゴールドラベルの中でも一番下のランクです。品質としては高いというより、お手頃でお求めやすい、商品が多く見られます。ダウンパワーは300cm3/gとなり、必要最低限といった感じです。長く使う予定がないのなら、この品質でも十分な羽毛と言えます。

エクセルゴールドラベル

上から見て、3番目のランクのエクセルゴールドラベル。品質も値段もそれなり。ダウンパワーは350cm3/gで、まあまあなボリューム。普段使いには差し支えなく、使う地域によっては良好なレベルと言えます。

ロイヤルゴールドラベル

上から数えて2番目のロイヤルゴールドラベル。品質も申し分ないものが多く、誰に出しても恥ずかしくないといったレベルの羽毛です。ダウンパワーは400cm3/gを記録し、ボリューム感も抜群。これなら寒い地域でもその実力を十分に発揮してくれるといえます。

プレミアムゴールドラベル

ゴールドラベルの中で、堂々の最高ランク。プレミアムゴールドラベルは440cm3/g以上のダウンパワーを誇り、圧倒的な暖かさがあります。商品も最高品質クラスのものが多く、これ以上の羽毛は中々見つからないほど。お値段以上の商品であることはほぼ間違いありませんが、価格が高めの商品が多くなってしまうのが玉に瑕といったところでしょうか。

Point2.キルトの性能について

キルトは寝た時にどの程度フィットするか、また暖かい空気をどれ位含むことが出来るかに繋がる要素です。羽毛のよさを生かすのも殺すのも、キルトがなければ成り立ちません。特にキルトによる暖かさは目に見張るほどの違いがあるといえます。

平キルト

肌掛け布団などの夏物によく見られるキルティング。側生地の表と裏を直接縫い合わせることで、意図的に熱を逃がし、寝具内環境を調節する機能を持たせられます。逆に冬物に使われている場合は暖かい空気がどんどん逃げていくので、とても暖かいとは言いがたいものになってしまいます。

立体キルト

現在最も多く流通している立体キルト。羽毛布団の生地の中にマチを設けており、縫い合わせた箇所から熱が逃げてしまうということが少ないので、冬用の羽毛布団に使われています。一方で、羽毛を充填する際にマチ部分に穴を空けるので羽毛が移動しやすいため、長年ご使用いただくと羽毛が偏ってしまう欠点も・・・。あまりマチを高くすることはできない構造になっているので、寒い地方でのご使用はちょっと不安。ツインキルトや完全立体キルトなどに比べると安価であることが多いキルトで、暖かい地方でのご使用ならこちらでも十分と言えます。

ツインキルト

立体キルトの問題点を改善するべく作られたキルティング。中の羽毛を上下に分けるように仕切り布を入れて、上側と下側でキルトの数を変えたもの。結果として、立体キルトの弱点は克服したものの、仕切り布を入れたが為の重量増と、ドレープ性(肌の添いやすさ)が悪くなってしまう欠点が問題になることも。(※ドレープ性は改善された商品もございます。)東北や、北海道など、寒い地方にお住まいの方や、寒がりの方はこちらをお使いいただくことをおすすめします。

デュエット

羽毛布団を夏用と春・秋用に分割し、冬には両方を合わせて使うことで暖かさを維持できるアイデアが産んだキルトタイプ。オールシーズン使えてとっても便利ではあるが、単純に生地を二倍使うため、コストが高くなりやすいのが欠点。また、重量もそれなりになってしまうので、かさが低くなってしまうデメリットもあります。二枚同時に使う場合は布団同士の間に暖かい空気を含むので、十分に暖かいという意見もあるようです。春も夏も秋も冬も、1年中羽毛布団を使いたい方にはおすすめです。

完全立体キルト

キルトのマスを完全に独立させることで、羽毛の偏りを完全に防ぐことが可能なキルト。立体キルトに比べて、マチを高くとることができ、保温性が高くなっている特長があります。また、羽毛の偏りも防止しているので、長期間のご使用が安定しやすいと言えます。メーカーにより構造が異なるので、様々なタイプがありますが、一般的に縫製には手間と時間が掛かり、必然的にコストは高くなります。ただ、コスト以上の品質であるのは間違いありませんので、長年のご使用をお考えの方にはおすすめです。

Point3.側生地の役割

羽毛布団の側生地は羽毛自体の柔らかさ、かさ高を生かすために、薄手でソフトな生地が望ましいとされています。ただ、用途や機能性によっても使い分けられることもありますので、一概には言えないことも・・・。

ポリエステル

合成繊維。丈夫なため細くしやすく、軽量で安価。吸湿性が低いためムレやすく、生地にするとカサカサとした音がしてしまう欠点がある。洗濯できる羽毛布団に使われることもあるぐらい丈夫です。

綿

天然繊維。吸湿性、放湿性、透湿性があり、さらっとしていて年中快適に使える利点があります。近年ではやや高価になってきており、原料の産地や品種、番手によって品質には差があります。

シルク

天然繊維。動物性タンパク質を主原料とする素材のため、肌に優しいのが特長。また、独特の光沢となめらかな肌触りがあります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?羽毛布団を選ぶにあたり、少しはお役立て出来ましたでしょうか。
内容を簡単にまとめさせていただきますと・・・・

・羽毛布団は、羽毛(ダウン)、縫製(キルト)、側地の三つのバランスが大事
・ダックはニオイが強く短期使用向き、グースはニオイも弱く長くお使いいただける
・ゴールドラベルは4種類。ニュー<エクセル<ロイヤル<プレミアム 
・キルトは5種類で完全立体が長期使用向き、デュエットはオールシーズン使える
・生地は綿が優れているが、安価なのはポリエステル、シルクは肌に優しい

といった感じでしょうか。
いろいろな要素が合って、結局選び方がわかならない、という方はご自分の本当に希望するところから考えて選んでみると、選びやすいのではないでしょうか。

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